2010年(平成22年)5月1日号 No.127 |
| 恵那市トップ / 広報えな一覧 |
今号の表紙 |
|
|
広報えなPDFファイル |
||||||||||||||
|
もくじ |
|
|
|
特集 生涯学習のまちづくり |
|
市民三学運動が始まります
|
| 少にして学べば 則ち壮にして為す有り 壮にして学べば 則ち老いて衰えず 老いて学べば 則ち死して朽ちず 【言志晩録六十条】《少、壮、老と、生涯を通じて社会に役立つ、有為な人になろうと志を持って学べば、その精神は朽ちることがない。》
|
学び合う計画を策定
市では、子どもも大人も高齢者も、ともに学び、学んだことを生かし合えるまちをつくろうと、昨年6月に生涯学習都市宣言策定市民委員会を立ち上げました。そして、市長から市民委員会に対し、生涯学習に関する宣言と推進計画の策定を諮問しました。
市民委員会では、昨年3月に行った素案のパブリックコメントや、13地域自治区で開催した意見交換会、アンケートなどを参考に審議を重ねてきました。市では、ことし2月にいただいた答申を基に、計画を策定しました。計画期間は平成22年度から平成26年度までの5年間。以後、5年ごとに見直しを図っていきます。
三学の精神を理念に
市には、豊かな自然や歴史、文化、そして何よりも英知にあふれ、人情豊かな市民という、素晴らしい財産があります。加えて、これまでこのまちを築き上げ、つなぎ続けてきた多くの先人がいます。こうした先人の知恵に学び、自己を磨き、生かし合うことが、自らの幸せにもつながり、地域の幸せにもつながります。
郷土の先人、佐藤一斎の説く人生や学びは、志、意欲ということであり、こう在りたいという精神です。「学ぶことは幸せなり」と、少年期から壮年期、老年期へと生涯学び続けることの大切さを説いた佐藤一斎の「三学の精神」を、生涯学習のまちづくりを進めるための理念とします。
個人の力を地域へ
生涯学習の目的は、自ら学習する力を身に付けて、自己を高めます。それによって、自らが目標とする自分らしい生き方を実現する個人を創造することにあります。さらに、もう一つの目的として、地域の課題を解決し、豊かな地域社会を創造することにあります。
このように、個人の創造と地域の創造の二つの目的が、生涯学習にはあります。これらが重なり、影響し合うことで、個人の生きがいが地域のパワーに変わります。これが、市が目指す生涯学習のまちづくりです。
例えば、郷土の歴史や文化を学ぶことは、個人の知的好奇心を満たし、教養を高めます。それにとどまらず、先人の思いを市民に広げることによって、市への誇りを育てます。また、仲間とのさまざまな学びの活動は、互いのきずなを強め、心を豊かにします。
市民と市民をつなぐ
三学運動は、市民と市民をつなぐ、大きな輪を広げることになります。合併した新しいまちを、さらに住み良い誇りの持てる市へと導き、次代を担う、子どもたちの未来をつくります。
これまで個人や、各地域で行われてきた生涯学習の取り組みを、さらに多くの人々に広げ、生かし合うことで、個人の生きがいを地域のパワーに変える生涯学習のまちづくりを進めます。

(写真)歴史を学ぶ史跡めぐりウオーキング
読書は、私たちの知的好奇心を満たし、豊かな感性を育(はぐく)みます。そして、あらゆる学習のベースとなるものです。 市中央図書館を、学びや読書推進の中心的な場として、地区公民館や小中学校とのネットワークを強化します。連携しながら、生涯を通じて、楽しく学ぶこと
ができる「読書のまち」をつくります。
重点事業の「25歳の絵本事業」では、子どもたちにぜひ出合ってほしい、25年以上読み継がれた絵本の名作を保育園や幼稚園に配ります。朝読書に活用して、子どもの読書の基礎づくりを進めます。

(写真)市中央図書館は、市民の学習拠点となっている。昨年度の来館者は約24万3千人と貸出利用者は、約7万7千人。貸出利用冊数は、約36万9千冊を数える。市内の学校図書館や公民館との連携を強化し、読書のまちの中心的な役割を担う

(写真)全員で物語を聞く読み聞かせ
| 【重点事業】 ●恵那市読書の日(毎月第3日曜日)の設置 ●中央図書館「生涯学習情報コーナー」の設置 ●中央図書館「郷土フロア」、図書資料の充実 ●中央図書館と公民館、学校図書館を結ぶネットワークの強化 ●読書活動推進組織(ブックサポーター)の設置 ●子どもの読書活動推進計画の実施 (25歳の絵本事業、学校読書活動の推進、巡回学校図書館司書の設置、子ども司書講座の開講、ブックスタート・セカンドメッセージ事業) |
【インタビュー】読書は学びの原点

(写真)鈴木隆一(すずき りゅういち)氏
生涯学習都市宣言策定市民委員会・副委員長
《市教育委員会委員長、佐藤一斎顕彰(けんしょう)会会長》
人生では、学び続けること が大切です。人間は、知的好奇心旺盛な生き物です。同じ文章を読んでも、人によってそれぞれ、いろんな解釈があります。そんな中で、他人と自分を比較するのも一つの学びです。20世紀は物の時代でした。この反省から、21世紀は心の時代といわれています。この心を育てるには、学びが大切となります。
最も基本的なことは、読書 です。読書は、学びの原点。読書をすることで、他人の人生が分かり、考え方も分かる。また、歴史書では、時代を超えることもできます。心の栄養にもなります。市内の幼・保育園、小中学校の朝読書を広げていきたいと考えています。朝読書は、国語や算数の読解力が増したり、落ち着きが出たりなどの事例が報告されています。
佐藤一斎は、約200年前 に書かれた言志四録の中で、多くの言葉を残しました。ここに、人間の生き方、在り方などの教えが、数多くあります。これが、今でも共感を呼ぶ。このことが素晴らしいのです。
読書を通じて、市民の皆さ んと一緒に「なぜ、学ぶのか?なぜ、生きるのか?」を考えていきたい。そして、一人一人の人生の中で、その答えを見つけていきたいものです。
市を挙げて生涯学習に取り組むためには、市民一人一人の学ぶ意欲を育(はぐく)むことが重要です。市民の誰もが目標を持って、いつでもどこでも主体的に学びができるよう、必要な支援を進めます。
重点事業の「地域の生涯学習拠点となる公民館の再活性」では、読書とともに、身近な学習の場である公民館を、さらに地域に結び付くように充実させます。また、先人の思いに学ぶ学習として、先人フォーラムや講演会、学習会を開きます。
| 【重点事業】 ●地域の生涯学習拠点となる公民館の再活性 生涯学習推進員の設置、市民三学・市民講座の充実、市民三学・自主企画講座の実施、定年退職者等公民館デビュー講座の開講〈65歳の招待状〉、生きがい大学分校・高齢者大学・学級の推進 ●先人学習の推進 先人フォーラム・講演会・学習会の開催、先人顕彰活動の支援 ●学校における先人教育の推進 先人教育教材の開発と活用、先人教育教員研修、中央図書館郷土学習指導員との連携 ●家庭教育支援計画「ステップ親子学びプラン」の実施 乳幼児学級、放課後子ども教室、その他の家庭教育支援 ●青少年の育成支援 青少年育成市民会議・町民会議の支援、子ども会活動の支援 ●文化活動の推進 ●生涯スポーツの振興 地域スポーツ推進体制の充実、スポーツ機会の拡充、スポーツ施設等予約収納システムの導入、スポーツ振興計画の策定 ●人権教育の推進 |
【佐藤一斎翁】
佐藤一斎は、1772(安永元)年、岩村藩士の二男として江戸藩邸で生まれました。儒学を修め、70歳のときに昌平坂学問所の幕府御儒者に任ぜられ、門下生は3千人とも言われています。
亡くなるまでの後半生に書いた四つの著書『言志四録』は、人生の道しるべとも言うべきもので、幕末の志士たちに多大な影響を与えました。特に、西郷隆盛は『言志四録』の中から101条を抜粋し、座右の銘として常に持ち歩いたと言われています。小泉元首相は、言志四録の「三学戒」を引用し、在任中の国会答弁で生涯学習の大切さについて発言しました。
この『言志四録』は、時代を超えて、今なお多くの人に読み継がれています。

(写真)没後150年に当たる昨年の言志祭には、佐藤一斎をしのんで小泉純一郎元首相も参列した
【イベントの案内】
展示会「三学の精神 佐藤一斎展」
□とき 5月28日(金曜日)から6月23日(水曜日)
□ところ 市中央図書館2階郷土フロア
□展示内容 佐藤一斎の人物像と教えを紹介するパネル、書物、掛け軸などの展示
□問い合わせ 社会教育課 電話番号0573-43-2112
講演会「言志四録の心と、今求められる三学の精神」
□とき 6月4日(金曜日)午後7時半から9時
□ところ 恵那文化センター
□講師 窪田哲夫氏(佐藤一斎言志四録普及特命大使・恵那観光大使)
□入場料 無料
□問い合わせ 社会教育課 電話番号0573-43-2112
生涯学習は自己を磨き、視野を広げ、社会性を身に付けることで、「生きる力」と「社会を担う力」を育てます。生涯学習で得た成果をまちづくりやボランティアなどで地域や、社会に還元し、その活動から生まれた新たな課題を学習します。こうした学習サイクルの仕組みを構築します。
重点事業の「市民三学地域塾の開講」を、市民三学地域委員会への委託事業として、地域自治区や公民館と連携しながら進めます。また、学んだことを、地域で生かせる場として「地域自治区の活動支援」を進めます。
| 【重点事業】 ●恵那市市民三学運動推進委員会・地域委員会の設立 計画推進を協議する委員会、13地域に運動を広げる地域委員会 ●市民三学地域塾の開講 市民三学地域委員会への委託事業、自由な発想により開催 ●ボランティア活動の推進 ボランポネットえなの活用、リーダーの育成・ネットワークの構築、「公民館に学んで生かそう」登録 ●生涯学習手帳の交付 さまざまな学習情報の掲載、個人の学習履歴の記入 ●地域自治区の活動支援 地域づくり補助事業、地域自治区活動事例発表会、各種研修会・地域間交流の開催 ●協働のまちづくり 協働のまちづくり推進、市民提案型・行政提案型協働事業の実施、広報広聴活動の充実 ●市民活動の推進 まちづくり学習の充実、まちづくり市民協会への支援 |
市民三学運動推進委員会

(写真)推進委員会の設立を答申した策定市民委員会での会議のようす
第1回市民三学運動推進委員会を5月12日(水曜日)に、開催する予定です。この委員会は、本計画を答申した生涯学習都市宣言策定市民委員会の方々を中心に36名の委員で発足するものです。主な活動としては、市民三学運動の推進役として、計画の進行管理や事業を推進するための協議などを行います。
生涯学習は、市民の皆さんが主体的に取り組むものであり、息長く続けていくものです。事業の推進に当たり同委員会を中心に、協働する市民の皆さんの意見を伺いながら、着実な展開を図っていきます。
活動するまちづくり実行組織

(写真)みさと振興委員会による、「茅葺(かやぶ)きの家」のふき替え作業
市内には13の地域自治区があります。ここでは、地域の課題を解決し、住みよいまちをつくろうと、地域の実情に応じた、さまざまな活動をしています。
次に上げたまちづくり実行組織は、地域協議会が掲げる目標を実現するための活動団体。実行組織の構成員は、地域住民です。学んで得た知識、技術を生かせる場所となっています。人づくり、まちづくりへと、さらに活躍が期待されます。
●まちづくり実行組織=大井町まちづくり協議会、長島町まちづくり委員会、東野まちづくり委員会、みさと振興委員会、武並町まちづくり町民会議、笠置町活性化委員会、中野方まちづくり委員会、飯地町まちづくり委員会、城下町ホットいわむら、NPO法人まちづくり山岡、あけちまちづくりフォーラム、串原地域づくり住民会議、上矢作町まちづくり委員会

(写真)収穫祭での交流のようす
三学運動の展開
少
市民三学運動は、市民の学ぶ意欲を育て、個人の生きがいを地域のパワーに変えるということです。「三学の精神」をよりどころに、子どもから高齢者までの市民運動として、ことしから、22項目の事業について重点的に取り組むことで、市民三学運動の展開を図ります。
運動を支える事業
少市民三学運動を支えるために、まずは、次のことを始めます。
●子どもの朝読書を推進
生涯学び続ける基本をつくるために、市内すべての保育園や幼稚園、小中学校で朝読書に取り組みます。併せて家庭読書の推進を図ります。
●先人元禄・30傑を作成
先人の思いを学ぶために、先人言録(仮称)、郷土を支えた先人30傑(仮称)などをまとめ、市民に配布し、先人への共通理解を深めます。
●市民三学地域塾を開講
地域の力で生涯学習を進め
るために、市内の13地域で、市民の手による市民三学地域塾を開講します。
三学のまち宣言
市を挙げて、生涯学習のまちづくりを進めていくために「恵那市三学のまち宣言」の制定を計画しています。三学運動の展開を図り、生涯学習の機運を盛り上げながら、制定していく予定です。
三学のまち推進計画の全文は、市ホームページ(http://www.city.ena.lg.jp)に掲載しています。社会教育課、各振興事務所、市中央図書館、情報公開コーナーでもご覧いただけます。

(写真)市民講座のギターマンドリン教室の様子
【インタビュー】学ぶ喜びの輪を広げたい

(写真)近藤愼平(こんどう しんぺい)氏
生涯学習都市宣言策定市民委員会・委員長
《小中学校長、瑞浪市教育長を経て、市公民館運営審議会委員》
市民の皆さんに、学びがい や学ぶ喜びを感じて欲しいと考えました。個人ではなく、人と人をつなぐ学習。それが生きがいにつながる。しかし、これは押し付けではなく、自然と醸し出す土壌が必要です。喜びの質を高め、深める。そんな営みを続けていける計画を目指しました。
電車の中で、ある親子のこ んな風景を見ました。お母さんが、本を取り出し、子どもに読んであげていました。親子読書です。子どもも、じっと聞いています。一通り読み終えると、お母さんは、今度は、自分の本を読み始めます。子どもも、自分の本を読み始めました。そういう姿が日常の家庭にある。このことが、学び合いの原風景だと思います。読書から、お互いが結びつく活動。これが生活の中に、すっと入ってきている。そして、近所や友人の小さな輪になる。さらに広がり、市全体の輪となれば、素晴らしいと思いました。
計画を進めていく上で、生 涯学習は、自分だけのものではない。この気持ちを生み出さないと、広がっていきません。「自分だけでいい」というのは、本当の満足なのでしょうか。自分の活動に対して、人が評価してくれたり、賛同してくれたりする。これが本当の喜びと思います。体感することが、大切です。
生きがい、学びがいを市民 の皆さんに、見つけていただきたい。そのための支援策も用意しました。ある方が「生きることは、つくり出すこと」と教えてくれました。生涯学習で、自分をつくる。仲間をつくる。そしてまちをつくる。つくり出すことに生きがいをもっていただければ幸いです。
インフォメーション |
||||
募集
(イラスト)国勢調査のキャラクター「センサスくん」
※内容や日程は、講師などの都合により変更になることがあります 案内
みんなの掲示板
(写真)大正ロマン館前バラ園
(写真)「田舎子育て 里山子育て あそび場ガイド」
|
声 |
| ○保育園に入園できるか不安です ことし9月に出産を予定しています。育児休暇を1年取得した後に、会社に復帰するつもりです。ちゃんと保育園に子どもを預けられるのかどうか不安でたまりません。 待機児童が多いと聞きます。待機のために、会社に復帰するのが遅れると、収入的にもきつくなります。なんとかなりませんか。9月に出産して、1年後に保育園に行けるようにするには、いつ、どこで、どのように手続きをすればいいですか。(匿名・長島町) ■■答■■ 昨今の経済事情により、特に3歳未満児の保育ニーズが高くなっています。現在、10人ほどの待機児童がいます。各保育園の入園を希望する児童数が定員を超えてしまう場合は、該当する年齢のお子さんについて、入園の抽選を行うことがあります。抽選に漏れてしまったお子さん(待機児童)には、近隣の入園可能な保育園を紹介するなど、相談をさせていただいています。 また、できるだけ多くのお子さんに入園いただくため、毎年、臨時保育士の募集を行い、保育士の確保に努めています。 保育園の入園手続きは、毎年10月の受付期間に、来年の4月から1月4日までの途中入園の入園受け付けを行っています。受付期間内に希望の保育園に、お子さんを連れて行き、入園申込書を提出してください。入園受け付けに関する詳細は、広報えなの9月15日号か市のホームページに掲載しますので、ご確認ください。(子育て支援課)
(イラスト)保育園への通園
|
えな情報BOX ニュース&トピックス |
||||||||||||||||||||||
|
|
|||||||
えな自慢 「もてなしの心で語る わが街」 |
|
大井宿(おおいしゅく) (県内十七宿で一番のにぎわい)
(写真)大井宿本陣跡 ヒトツバタゴ (日本最大の木が存在)
(写真)国指定天然記念物、市木のヒトツバタゴ(笠置町)
(写真)新井のヒトツバタゴ(明智町)
|
| All Rights Reserved , Copyright© 2000 City Of Ena |